チーズケーキの歴史は古く、古代ギリシャ時代にはあったとされています。ただ、調理法は不明です。材料はリコッタ(豆腐みたいなチーズ)と蜂蜜を使用して作っていたようで、今と比べると味は相当異なっていたと考えられます。
今みたいなチーズケーキができたのは、レシピを遡ると14世紀末のドイツだとされています。ただし、ドイツでは今でも伝統的にクォーク(ヨーグルトとクリームチーズの中間の気持ちクリームチーズ寄りのチーズ)が材料で使われているので、日本人の馴染みのチーズケーキとは味は異なります。
チーズケーキは16世紀の末にはほぼ完成の域に達して、ヨーロッパの植民地獲得競争を経て世界中にレシピが散らばって定着したせいもあり、世界中で独自の進化を遂げているといっても過言ではありません。日本のチーズケーキは基本的にあまり着飾りませんが、アメリカのチーズケーキは普通のケーキのように生クリームやイチゴを乗せたりします。その違いからかアメリカ人からは日本のチーズケーキを「粘土細工」と蔑称されることもあるようです。
海外に行かれて食を楽しむ機会はあったら、チーズケーキを食べ比べるのもいいかもしれませんね。
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