Mkb42
性能:

全長      940mm
銃身長     364mm
重量      4.90kg
使用弾薬  7.92mm×33
装弾数        30発
連射速度  500発/分


左写真はアンディさんから
いただきました
ほんとありがとうございます
≦(_ _)≧
 国家間戦争で初めて戦場に投入された突撃ライフル。MP43の原型である。7.92mm×33弾・・・いわゆるクルツ弾(Kurz=「短い」という意味)の開発は1934年頃には行われていたといわれる。その当時の戦闘では歩兵同士の戦闘距離は長くても300mほどであり、今までのライフル弾では威力がありすぎ、もっと威力を落としてもいいのではないか?というコンセプトで生まれ1938年には7.92mm×33弾(7.92mm口径で薬莢の長さが33mmという意味。当時のドイツ歩兵の主力小銃Kar98kは7.92mm×57弾を使用していた)が完成した。というのが定説となっているが、1934年頃にいったいどんな歩兵戦闘が行われたのか?個人の勝手な想像ながら、1936年のスペイン内乱での戦訓がそうさせたのではないか?
 さて、この7.92mm×33弾のクルツ弾を使用したライフルの開発が行われたようである。だが、1939年9月1日には対ポーランド戦・・・いわゆる第2次世界大戦の幕開け・・・が行われたため、研究は凍結されていた。その後にハーネル社が試作だろうかは分からないがこの銃を完成させ、Mkb42と命名されて戦場へと投入された。
 Mkbとは"マシーネンカラビニェール"の略で機関騎兵銃を意味する。普通なら”Mk”と略されるべきだが”Mk”は、機関砲(マシーネン・カノーネ)とダブってしまうため”b”が付けられた。このMkb42の初舞台は、1942年2月のホルム方面でのカンプグルッペ・シェーラァ(戦闘団)が使用している。ホルム戦線では一時的にドイツが包囲された時期である。そんな状況でこのMkb42が空輸され、同年1月28日から5月5日までの4カ月にわたる包囲を耐え抜いて、包囲網を突破できたのである。Mkb42が遺憾なく発揮された戦闘であった。ただしドイツが不利の状況のため、Mkb42の戦場での写真は非常に少ない。有名なMkb42の写った戦場での写真に、上級曹長が手にして不利ながらも、明るい表情をしている。ただしこの優れた突撃ライフルも、MP43(Stg44)へとバトンタッチすることになる。