マドセンM1896
写真ないっす(;_;)
性能:

全長     1190mm
銃身長     670mm
重量      ?.??kg
使用弾薬   8mm×58R
装弾数        10発
初速         770m/s
 銃に限った事ではないが、1番手はどうしても2番手以降に"お株"をもっていかれやすいようである。突撃ライフルだってそうだった。話は逸れるがフランスのエグゾゼASM(空対艦ミサイル)を最初に実戦使用したのはアルゼンチン軍と思われてるが実際に最初に使ったのはイラク軍である。ただし戦果を上げ出すのはフォークランド以後の事である。ペルシャ湾を航行するタンカーを恐れさせたミサイルとしてシルクワームと共によく知られている。
 マドセンM1896は世界で最初に軍に採用された自動ライフルである。ただし、デンマークの陸軍ではなく、海軍陸戦隊と海岸警備隊に採用された。単価が高かったため全体での採用は見送られたようである。また、この銃は各国に輸出される計画もあったが、値段が高すぎる事と、自動ライフル自体の使用用途が確立していなかったため採用する国は他にはなかった。実際、この当時は自動ライフルを採用している国は他になく、機構が複雑で壊れやすい自動ライフルは値段が高いだけの利点とはならなかっただろう。第一、この当時は空気中から窒素を取り出す事がまだできず、火薬自体もいまほど量産はできず、火薬単価も高かった。大量に装備する必要がある歩兵用ライフルにこの当時としては自動式は贅沢すぎたのである。
 ただし、このマドセンM1896は強度を増してフルオート型のマドセン機関銃のベースともなった。機関銃型はいくつかの国で採用されており、50年近くも各国の軍用機関銃としてつかわれてきた。このマドセンM1896は優秀であった証であろう。第1次世界大戦ではデンマークは中立だったので実戦には使われてないと思う。第2次世界大戦ではデンマークはあっけなくドイツに占領されたが、ドイツ軍に接収されて使用された形跡はない。恐らくそれ以前には回収されて捨てられたかしたんだろう。