![]() | 性能: 全長 380mm 銃身長 305mm 重量 1.36kg 使用弾薬 40mm 装弾数 1発M203を右側面から見た図 当然ながら本物では ないです(^^;) |
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M203のルーツはアメリカ軍が当初XM148と名付けられていたグレネードにある(右写真参照)。このXM148がいつごろ開発されてるかは知らないが恐らく北爆開始前後と思う。ベトナム戦線に投入されたが信頼性に欠けるという欠点があった。このMX148はあくまで実験用で、M203と違ってフォアグリップが独立して付いていたし(M203はマガジンをグリップとして撃つけど)トリガーは銃のトリガーの下につけられた。そのためにトリガーバーが長くなりどうしても信頼性がなかったのだろう。そのため、GLAD計画(GLAD=グレネード・ランチャー・アタッチメント・ディベロップ)がスタートした。そしてM203グレネードランチャーが生まれた。 M203はM16やXM177のハンドガードを取り外して装着する。弾の装填はスライドを前進させてバレル後方から装填する。スライドを後方に下げれば自動的にトリガーがコックされ、あとは引き金をひけば弾が発射される。当然だが付けたままでも銃弾が射撃できる。薬莢が割れたりして排莢ができない時はM16用のクリーニングロッドを使って突っつき出す。また、装填したけど結局使わずじまいでその弾を出す時なんかは注意しないといけない。 照準は水準器を使用した照準をキャリングハンドル横に装着する。最大450mまで叩き込める。しかしこの照準は手間取るので実戦ではあまり使用されていないらしい。M203には他にもハンドガード上に照準器があり、大抵はここを使用して射撃している。M203はM79同様反動があまりないので(初速がトロいから)肩付け射撃で行うのだが、この照準器での最大射程(250m)を狙うとストックが完全に肩から外れる。こういう場合は脇に抱えて撃つのだろうか?ちなみに、反動が少ないといっても、ライフル弾射撃よりは反動がくる。 装着すれば重くなるもののM79のようにべっこで持つよっかはかさばらないしM79よりは1キロ以上も軽い。そのためM79にとって代わった。とはいえグレネードランチャー射手の負担が大きいというのは代わりはなかった。むしろライフルが増えた分負担が増えたと言える。しかし射手もライフル射撃が可能な上になくてはならない貴重な戦力として誇りをもっているのだろうか? あと、このM203グレネードランチャーには銃身(砲身というべきか?)が短いタイプも存在する。それが右写真だけども、これはM4カービンなどの短いM16用らしい。オリジナルと比べて最大射程が多少低下するものの(短いタイプの最大射程は390m)実戦ではさほど問題はないように思える。 |