M93R
性能:

全長      240mm
(ストックを伸ばすと
 608mmとなる)
銃身長     160mm
重量      1.17kg
使用弾薬    9mm×19
装弾数        20発




左はKSC製のガスガンです。
これはセカンドモデルと呼ばれ
フルオート機能がついています。
しかしこれはガスガンだけの
機構で、実銃には付いていない
のです(^^;)
セレクターの"∞"のマークは
実銃にはありません(^^;)
(ガスガンはここに合わせると
 フルオート射撃できます。
 命中率は最悪ですが(;_;))




撮影協力
ホビーショップコスモ
 イタリアという国はかつてはヨーロッパに覇を唱えた強大な国家だった。軍事力だけではない。経済的にも文化的にも中心地であった。ただ、時が進むにつれ、それも形骸化していき、今では一応は先進諸国の仲間入りをしてはいるものの、財政は火の車。無論ながら治安もよろしくはない。

 M93Rという銃の開発はイタリアの治安当局からベレッタ社に提案がなされたと言われている。ベースは同社のM92Fで、決定的に違う点は3点バースト射撃が可能なように作られている。外見上ではM92Fと基本的には変わりはないが、フォアグリップがついているのが外見的に大きく違っている。また、ストックも装着可能で、一応はライフルのように3点保持(肩・右手・左手)が可能とはなっていた。3点バースト射撃も可能な限り速いサイクルで発射できるようになっており、発射の反動で銃口が上にむく前に発射できるようになってる。また、銃口の跳ね上がりを抑えるために銃身前の上方にスリッドを設けて、発射煙を上に逃がしてその反作用で銃を下に向けるような仕組みになっている。
 ただ、拳銃のフルオート射撃はあまり現実的ではない。特にストックつけるだのすれば、全長的にも重量的にも短機関銃とあまり大差はなく、当然メリットといえば、携行が多少は楽かな?といった点に限られるため、あまり成功作とは言えなかったようで、ほとんどの採用がなされなかったようで、警察や特殊部隊などの写真で見かける事はまずない。3点バースト射撃ができるため民間用の販売ができず、成功作とはいえなかった。

 M93Rは上で書いたようにM92Fがベースになっている。分解方法はほぼ同じ。違う点をあげれば、3点バーストという一種のフルオート射撃ができるために、強度確保が必要で、スライドが幅広になっている。理由はわからないがM92Fはセフティがスライドにあったが、M93Rはスライドにはついておらず、フレーム(銃本体)のほうについている。上の写真でいえば、・の印は単発射撃で、∴の印が3点バースト射撃のセレクター。その後ろにあるのがセフティになっている。ちなみに、上の写真にある、∞のマークは実銃にはない。
 トリガーガードがかなり広いのはここに左手の親指をひっかけえてその前方にあるフォアグリップを握れるようにしているため。個人的にこのフォアグリップのデザインはかなり秀逸に思える。ただ金属のため実際の射撃では左手が痛いんではなかろうかと思えなくはない。また、トリガーはシングルアクションオンリー。その理由はよくわからない。
 弾倉は20発の大容量弾倉が使われる。3点バースト射撃ができるから、オリジナル(M92F)よりも5発多い。ただ、なんで3の倍数ではないのかと思うのだが、実際の弾倉にいれる数は2発抜くからちょうど18発になるのでちょうどいいのか?。余談ながら、拳銃の弾倉に入れるのは、ライフルと違って手で1発1発込めるけども、半分超えたあたりから弾倉バネで弾込めが結構きつくなる。あと2〜3発となる時期になると、弾込めがすごく力作業となる。この状況でも無理して押し込んで装填して射撃すると、その圧縮されたバネの悪影響で、弾がスライドを圧迫するし発射して次弾装填時に弾を押し込めないという自体にもなりかねない。