弾の威力のはなし
銃弾は弾薬によって威力は違ってくる(厳密には発射される銃器でも初速は変わってくる)。 銃弾の威力を計る方法にはJ(ジュール)と1平方メートルあたりの威力(初活力)がある。 求める公式は ジュール=初速×初速×弾頭重量÷2000 (初速の単位はm/s。弾頭重量の単位はg) 初活力=初速×初速×弾頭重量÷(重力加速度×2) ただ上記ではわかりずらいので 初活力=初速×初速×弾頭重量÷19570 (初速の単位はm/s。弾頭重量の単位はg。19570という中途半端な数字は本来が1平方フィートあたりの初活力の公式なのでそれをメートル法に変えているためによる) の公式を用いるとする ただし、1ジュールがどのぐらいの威力があるとかはわかんないです(;_;)。余談ながらエアガン(電動エアガン)の場合はだいたい0.8Jぐらいです 拳銃
備考:初速は使用銃器で異なりますが、一般的な拳銃で(曖昧だなぁ(;_;))射撃したものと考えてください また、初速は同じ条件で同じ拳銃で撃っても生産工場が違うと微妙に変化します。 銃身の長いサブマシンガンで射撃すると初速が若干上がるので破壊力も若干あがります。 この表は拳銃での射撃を前提としています。 .45ロングコルト(SAAの弾)は新型のものです。SAAは俗にピースメーカーと呼ばれて 1873年から発売されていますが、この当時は無縁火薬は存在せず、黒色火薬仕様なので この当時の初速は異なってきます。 ただ、上見てまして、.44マグナムやらデザートイグルやらがなんで「ハンドキャノン」と 呼ばれているのかが分かる気がする(^^;) 参考までに球技の威力
(注:野球の球の重さはあくまで参考です。実際には142g〜148gとばらつきがあります) あまり関係ないですが、球技での威力を載せます(^^;)。意外と野球の球も威力あるんですね(^^;) だって、投手の球って.25ACPより威力あるっすもん(^^;)。だからデッドボールって単純な威力 を比べた場合、.25ACPよりもダメージ大きいんですね(;_;) (いうまでもなく、銃弾は貫通による人体破壊というのがあるので、比較はできないですが) あと、ボウリングも結構威力あるんだなぁ。.38スペシャルよりも威力があるとは・・・ 日本警察もボウリングの球に装備変え・・・する筈はない(;_;) ただ、ゴルフのショットは意外と威力がないんだなぁと思いました。上記3種の中では 当たったら一番痛そうな感じがするのですが・・・。 ライフル
備考:弾薬名称は省き、原産国名を表記しました。名称を全て調べるのがメンドかったという事は 内緒にしておこうφ(..)メモメモ(謎) なお上記は全て軍用です。拳銃の時と同じく初速は発射銃器で異なってきますので これまた曖昧ながら一般的な数値とさせてください(;_;) 原産国がバラバラなのは、.30カービンまでが第2次世界大戦までの使用ライフル弾で それ以降が戦後の弾です。各国でのその当時での威力の違いを比較してほしかった ためです。なぜ日本が戦争中に弾薬変更を行なったかがわかる気もしますね。 参考までに火縄銃&弓矢
備考:3匁筒は小筒(細筒とも)と呼ばれて反動が軽いのと貴重な火薬を大量消費しないので 練習用として使われていました。また初速が早いために狩猟用としても使われていました。 10匁筒は通称侍筒と呼ばれ、足軽身分ではなく、侍が使っていた火縄銃です。 重量が約7kgと重たいために、特別な訓練を必要としたのでしょう。 戦国時代に一般的に使われたであろう口径は6匁筒(直径16mm前後)だと言われています。 6匁筒が表に記載されていないのは単に資料が無かっただけです(;_;)。ごめんちゃい(;_;) ともあれ、初速よりも口径を大きくしたほうが威力が増すのはこの表を見てもわかると思います。 貫通力はともかくとして、威力の面だけでみるならば10匁筒は現代のライフルと比較しても 威力は遜色ないのがわかりますね。 戦国時代は火縄銃の大口径化が進み、江戸時代初期には1貫目大筒(口径85mm)という アホみたいな火縄銃(すでに銃と呼べないかもしれませんが・・・)が作られたのも なんとなく分かる気もします。 弓矢の方は以外と威力がないのがわかります。これは威力よりも命中してその尖った矢じりで 相手を殺傷させるためですが、銃の発射速度が弓矢以上になると戦場から消え去ったのも 威力の面からすれば頷けますね。 航空機用機関銃
備考:参考ながら、航空機用機銃を記載しておきます。個人的な都合で第二次世界大戦時のみです(^^;) 弾薬名称ではなく、機銃種類を掲載しました。搭載航空機例はあくまで例で、特にブローニングM2は アメリカ軍機の武装を搭載する航空機にはほとんど全てに搭載されていました。 それだけ傑作機関銃だと言えます。たしかに日本の同じ口径のホ103よりも、ドイツのMG131よりも 威力があり、多用されていた理由がわかるものです。また、なぜ日本・ドイツが20mm機銃を搭載して いたかも分かる気がしますね。 あと、20mm以上では弾薬内部に信管と火薬を入れて炸裂させる弾もありますが、その爆発力は 全く考えていませんのでご了承ください。 参考にアメリカの37mm機関砲を載せていますが、この手の銃器は対空よりも対地で活躍していますが たしかに、1平方メートルあたり11.5tもの威力があるので(あくまで銃口付近で当たった場合の威力で 距離があると当然威力は落ちますが)相手が戦車でも装甲が薄い所なら効果があったのも うなずけます。 戻る |